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【本当に負の側面だけ?】ヴィッセル神戸のチケット価格について(私見)

こんばんは。

エースコンバット7を購入し、そのリアルさと距離感を惑わせるグラフィックの進化に何度も地上へ落下するという拙さを見せながらも何とかストーリーをクリアしたえどおです。

 

さて、巷では今シーズンのヴィッセル神戸のチケット価格について賛否両論の、特にビジターの立場になるサポーターの皆様からは否定的な意見が多く見られるところかと思います。

そのほとんどが、「チケットの値段」についてのブーイングなのですが、違和感を拭えない意見が聞こえてくる、というのが個人的な感想です。

で、それをtwitterで吐くとツイート数が嵩み「結局何が言いたいんだ」という事態になるのが私なので、自分の考えをまとめるついでにここで色々書き連ねようという意図でこの文章を書いています。

 

ここでは、私がよく目にした3つの否定的なご意見に対して、私的な見解を述べさせていただきます。

(なお、言うまでもなくこれは私自身の意見であり、クラブ及びヴィッセル神戸サポーターの総意では決してございません。)

 

 

 

1.「アウェイゴール裏のチケット代が高い」

このご意見を一番目にします。後述しますが、自分も料金表を見て最初は面食らい噛み付いたクチです。

 

…が、これについては、ヴィッセル神戸が導入している【ダイナミックプライシング】次第だという他ありません。

【ダイナミックプライシング】とは、券売状況に応じてチケット価格が変動するというシステムで、言ってしまえば「空室が早い段階で埋まるホテルは空き部屋の宿泊費が高くなる」し、「中々空室が埋まらないホテルは宿泊費を値下げする」という理論とほぼ同じです。空席を避けて、満員に近づけつつ利益を確保するためのシステムです。

ですので、例えばアウェイサポーターの皆様が

ヴィッセル神戸のチケット代高いよ、こんなもん行けるか!」

となって購入を見送れば、その席は徐々に値下がりをしていくわけですし、

「まぁこんなもんだよね、買っとこう。」

となって売れ行きがよければ、残った空席は値上がりをしていくということです。

これに開催日との残り日数や天候なども加味され、

「よく売れたから値上げしたけど、売れなくなっちゃったから適性価格じゃなかったのか」となれば、残席がまた安く購入できるチャンスも残されてます。

機械的な判断ではありますが、チケットの売れ行きにより相場価格が随時設定されるというわけです。

 

問題は、このチケット代の「初期設定額」が高いというご意見です。

これはアウェイサポのみならず、ヴィッセルサポにも波紋を呼びましたし、実際私も「えっ、開幕戦ホームゴール裏4,000円もすんの!?」と正直面食らいました。

ですが、仮にこのチケット価格が設定費として過度に高いと見なされれば、皆さんは購入をされないわけですよね?

すると、上記のシステムが働いて価格は値下がりします。「ほら見ろ、やっぱり高かったんじゃねーか」という結論が価格にそのまま出て、高いと判断した方々は安くなったチケットを買えるわけです。運営ざまーみろですね。

twitterで見かけたご意見には「でも高くなる可能性もあるじゃないか」というものもありました。これに関しては、「なぜなら他の購入者の方々は以前の価格を適性だと思われたからです」としか言い様がありません。実際に購入された方がいるからこそ、システムが働き値上げが敢行された、というわけです。

 

 

 

2.「なぜビジター側も付き合わされるのか」

このご意見もよく目にします。いきなりそんなこと言われても、なんで俺達が割を食わなきゃいけないんだ、というのは感情としてとても理解できます。

 

ただ、ビジター側のサポーターにとって、

「ホーム側サポーター同様のシステムを適用されるメリット」が存在する、と私は思っています。

それは、「サポーターではない、応援するわけでもない層の流入を防げる」という面です

なぜなら、ビジター席だけ定価、しかも昨年までの価格帯で販売をすると

「お、この席だけ安いじゃん!ここでいいでしょ!」

と、サポーターではない試合や選手を観たいだけの方々がビジター席に集まってしまう可能性が大きいからです。そこを全席種と同じシステムとすることで、防げる部分が多大にあると思っております。

 

昨シーズン、イニエスタ選手加入以降、アウェイチームとして遠征しビジター応援席に何度も足を運びました。そこで見たのは、

「応援する気も全くない人、当該チームと関係ないユニフォームを着ている人、応援している人を迷惑がる人」流入してくる光景でした。言い方は大変悪いですが、「有名選手見たさでチームには興味が一切ない」方々です。

そういった方をファン・サポーターとして取り込むために施策を打つのは確かにその通りなのですが、その難しさと「なぜ自分は応援がしたいのに知り合いでもない方々に気を配らなければいけないのか」というモヤモヤは、各クラブのサポーターの皆様であれば理解してもらえると思います。

ゴール裏最前席にいたのに、「前の人、うるさい(チャントを歌ってるだけ)し飛んだりして邪魔だし、別の席に行こうか」などと聞こえるように言われた時の精神的ショックたるや…ガチ凹みです。

ゴール裏とはいえただの席ですから、どんな形の観戦も迷惑でなければ許容すべきだと思います。しかし、ゴール裏は「飛んだり跳ねたりチャントを大声で歌ったりすることが許されている」席でもあります。それを不快だと言われたり、思われる謂れは決してありません。(罵声や野次は別問題なので割愛)

そして、そういったゴール裏的応援を望まない方々に、運営側から明確な注意ができないことも、各サポーターの皆様でしたら想像いただけるかと思います。迷惑行為をしているわけではないですから。

となると、今度は私的なトラブルに発展し得る可能性が高くなります。

 

確かに、【ダイナミックプライシング】を導入したからといってそういったお客様がゼロになるかと言われれば、それは難しいかもしれません。

しかし、何もせず定価で安値のまま提供をすると、それはもっと酷くなるのではないでしょうか。私は少なくてもそう思っています。

 

そういった不毛で悲しい状況を生まないために、

確かに価格は従来より高くなるかもしれないけれども、『ビジターサポーターがビジターサポーターとして応援できるエリア』としてビジター応援席を確立するためにも、ひとつご理解をいただきたい、というのが個人的な意見になります。

 

 

 

3.「有名選手とか知らないし!なんでその煽りを食わなきゃいけないんだ!」

実はこれもよく目にします。

ですがこれも、上記の【ダイナミックプライシング】によって

イニエスタ?ビジャ?ポドルスキ?知らね、高いもんは高いんだよ。」

となるのであれば、自然と価格は右下がりになるかと思います。

中には「こんなことになるなら有名選手なんか獲るな」という言葉も目にしましたが、

「それはこっちの強化とチーム運営の話だ、何様だアンタ。」

これに尽きます。こんな暴言がまかり通るなら、他クラブも強化なんかできませんよね?さすがにこれが度を越した暴言であることは理解いただけると信じています。

ヴィッセル側としても、高額な選手を獲得した分、営利を出すためには少しでも儲けなければ会社として成り立ちません。

「そもそも純利益だけで賄えない選手なんか獲るな」というのであれば、このやり方に反感を示してチケットを買わないと手段をとっていただきたいです。

「あ、大物選手を獲っても利益的に旨味がないんだ」となれば、ヴィッセルも方針を転換せざるを得ないのではないでしょうか。

 

そして、ノエスタ(ユニバー)ではビジターの皆様のホームタウンに、当然ヴィッセル神戸もビジターチームとして試合をしに行きます。

昨年、行く先々でチケット完売を起こしたヴィッセル神戸は、皆様の応援するクラブにとっても貴重な【財源】ではないでしょうか。

お恥ずかしい話、有名選手がいなければ埋まらないであろうヴィッセル戦の空席を、あのおじさん達は埋めてくれます。

ここはWIN-WINの関係で、有名選手の利益面も考慮いただきたいです。

 

そしてこの件について、もうひとつ言いたいのが、

イニエスタとかビジャとかポドルスキが観られるんだから安いでしょ」

という意見についてです。

これは、ビジター側のサポーターに対しての反論の言葉としては不適切だと個人的には思っています。

彼ら彼女らの大多数は、自分が愛するクラブを応援するために遠征して来ます。そこに相手選手に誰が居るかなんて関係ないという方も当然いらっしゃると思います。「サッカー好き」である以上に「○○というクラブが好き」な方もいらっしゃいます。

あくまでこの意見は自分個人の物差しで測ったものであり、不特定多数に向けての反論としては些か無理があると思いますし、それで余計に反感を煽るようなこともあまり望ましくはないかなと思っております。もちろんこれも個人の意見ですので、あくまでボヤキとしてお目通しいただけると幸いです。

 

 

 

 

 

 

 

以上、読みにくい上に途中やや昂ぶって感情的になっている面もあるかと思いますが、あまりに不当な叩きや非難が見られること、視野をもう少し外に向けて欲しいという意見が多くあったので、こうして駄文をつらつらと書かせていただきました。

 

拙い文才とやや感情的な表現にツッコミどころも多数あるかと思います。

また、上記以外の「負の側面」も私に見えないだけで存在していると思います。しかし、それらは従来のチケット価格や価格設定で起こり得るデメリットよりも大きなデメリットなのでしょうか。

あらゆる施策において、デメリットのない施策はないと思っています。

もしこの価格設定がデメリットを超える一定の成功を収め、各クラブがこれをスタンダートとしたとき、皆様のクラブにも利益を得る仕組みを提供できると思っております。

それにより、今までは獲得できなかった選手を愛するクラブの選手として応援できるかもしれませんし、今まで泣く泣く手放したユース育ちの生え抜きを留めさせたり適正な移籍金で巣立たせることもできるかもしれません。

 

感情的な、負の側面だけを見て叩き潰すような意見は、反感を生み嫌悪感を醸成しネガティブな感情しか生み出しません。

 

もしこの駄文を読んでくださった方に、ビジターサポーターにも正の側面があることを理解いただけますと、幸いです。

 

 

 

それはそうと、USAツアーの親善試合は中継されるのですか?私はそれがとても気がかりです。